丑の日について知りたい

丑の日について

1年のうちでうなぎ屋さんがもっとも忙しいと言われている夏の土用丑の日。

 

土用丑の日についてどれほどのことをご存知ですか?

 

私はうなぎ屋なので一般の方よりも土用丑の日についての知識はあると思いますが、
今回は復習も兼ねて土用丑の日について調べてみました。

 

・土用って何?
・丑の日って何?
・誰が土用丑の日にうなぎを食べた方がいいと決めたの?
・丑の日って1年に1回しかないの?

 

というように、いろいろな疑問を持っている方もいるはず。

 

私も勉強不足なのでいっしょに勉強していきましょう。

 

 

土用について

まずは、土用丑の日の「土用」という言葉について調べてみました。

 

言葉は知っているけど意味までは知らないという方もいらっしゃるので、
簡単にわかりやすく説明していきます。

 

土用というのは「土旺用事(どおうようじ)や土王用事(どおうようじ)」を省略して作られた言葉です。

 

土用の期間は土の気が旺ん(さかん)なので、
土を動かしたり、穴を掘ることを忌むとされていました。

 

現在の土用期間中は季節の変わり目ということが多く、農作業などする方の体調が崩れやすくなるよというように、先人たちの戒めや思いやりが含まれているのではという受け取り方もできます。

そして、中国の陰陽五行説(木火土金水)も加わってきます。

 

四季がある日本は春夏秋冬それぞれに木・火・土・金・水が振り分けられています。

 

ここで春夏秋冬は四季なので、五行説は当てはまらないのでは?と思われた方は鋭いです。

 

4つと5つでは釣り合わないからですよね。

 

そこで、まずは昔から決まっていた型を振り分けてみようと思います。

 

春 ⇒ 木
夏 ⇒ 火
秋 ⇒ 金
冬 ⇒ 水

 

このように分けることができましたが、予想通りに土が残りましたね。(笑)

 

そこで土をどこへ持っていったのか?ということです。

 

土は四季の終わり各18日間に当てはめられることになりました。

 

立春の前18日間 ⇒ 冬の土用
立夏の前18日間 ⇒ 春の土用
立秋の前18日間 ⇒ 夏の土用
立冬の前18日間 ⇒ 秋の土用

 

このように土が当てはめられることになりました。

なので土用というのは1日を指した日にちではありません。

 

「暦上で各季節が始まる前の18日間」ということです。

 

うなぎについてよく話題にされる夏の土用丑の日は、
立秋が始まる前の18日間中にある丑の日ということになります。

 

毎年8月初旬くらいに立秋がくることになっていますので、
その前の7月20日付近に夏の土用丑の日が設定されています。

 

 

丑の日について

土用について理解できましたでしょうか。

 

私も知らなかったことこがあったので、勉強になりました。

 

次は「丑の日」について調べたことをお伝えします。

 

丑(うし、ちゅう)は、あなたもご存知のとおり十二支のひとつです。

 

前から数えると子(ね)の次にくる2番目の十二支です。

 

丑年 西暦を12で割ると5余る年
丑月 旧暦12月、新暦1月
丑の刻 午前2時を中心として2時間(1時より3時)
丑三 丑の刻を4つに分けたうちの3番目の時刻。(2時~2時30分)
丑の方角 北北東よりやや南より(北東微北:北基準右回り30°)
五行 土気
夏土用 うなぎを食べる
寒中土用 口紅をつける

 

丑について調べてみるとこれらのことがわかりました。

 

1日に対して1つの十二支が当てられるので12日のうちに必ず1回、
丑の日があることになります。

 

世間でよく耳にする土用丑の日というのは、夏の土用機期間中にある丑の日のことです。

 

 

土用丑の日にはうなぎを食べよう!を決めた人物

 

土用丑の日にはうなぎを食べよう!

夏といえばうなぎですが、夏の間でもとくにうなぎを食べる方が多いのは夏の土用丑の日です。

 

でも、いったい誰が夏の土用丑の日を決めたのでしょうかね?

 

私が生まれたときには夏の一大イベントとしてあったので、
もっと前だとは思いますがあまり知られていないことです。

 

日本の夏の一大イベントにまで発展した土用丑の日を決めた人について調べてみました。

 

調べてみたところ、夏の土用丑の日にはうなぎを食べようと言い出したのは、
平賀源内(ひらが げんない)という方のようです。

 

平賀源内は江戸時代を生き抜いた蘭学者です。

 

蘭学者はオランダ語を通じて日本に西洋の学問文化を取り入れて研究した学者のことです。

 

その平賀源内が夏の土用丑の日にうなぎを食べようと世に広めたのです。

 

そして、夏の土用丑の日ができた原因は
うなぎ屋の売れ行きの悪さが関係していたというのですから驚きです。

 

というのも、

 

今でこそ夏にうなぎを食べる人は多くなりましたが、
江戸時代には夏にうなぎを食べると言う習慣がなかったのです。

 

それはうなぎのかば焼きのこってりした感じが、くどかったのだと思います。

 

今は炎天下の下でうなぎを食べるということがないので、私達にはくどいという感覚はないのですが、エアコンのない時代に生きていた人たちにはくどかったのでしょう。

 

そこでうなぎ屋はどうしたのかというと、
夏に売れないうなぎの悩みを平賀源内のところへ相談しに行ったというわけです。

 

いくつか諸説がありますが、調べてみたことを全部お伝えしますね。

 

・丑の日だから「う」のつく食べ物を食べると縁起が良い
・精がつくうなぎは暑い夏を乗り切るのに最適

 

この2つしかなかった、、、、

 

探してみると平賀源内という人名が何回も出てくるので、
夏の土用丑の日にうなぎを食べるようになったのは平賀源内さんの事

 

例が有力のようです。

 

おかげさまで全国のうなぎ屋さんは平賀源内に助けられたというわけです。

 

平賀源内には本当に感謝しなければいけませんね。

 

 

土用丑の日は夏にしかないの?

知っている方も多くなったようですが、土用丑の日は夏だけのものではありません。

 

土用についてという記事の中でも紹介しましたが、土用は年に4回あります。

 

春 ⇒ 春の土用
夏 ⇒ 夏の土用
秋 ⇒ 秋の土用
冬 ⇒ 冬の土用

 

それぞれの季節に最低1回は土用丑の日があるということです。

 

しかし、今は夏の土用丑の日だけが日本の文化に浸透したので、他の季節にある土用丑の日に「今日は土用丑の日!」なんて宣伝しているうなぎ屋さんがありますが、あれってどうなんでしょうね。

 

夏の土用丑の日のほとんどが7月中にありますので、
カラッと晴れた暑い日にうなぎを食べるということは納得ですが・・・

 

他の季節に今日は丑の日なのでと言われてもお客さんはピンときませんしね。

 

今は養殖の技術が発達して1年中食べれるようになりました。

 

それでも養殖うなぎがおいしい季節ってあるんですよ。

 

そして、できたら避けておきたいという季節(月)もあります。

 

このことについては、また別の機会にでもお話しようと思います。

よく聞く「一の丑、二の丑」ってどういう意味?

丑の日が1年のうちに4回あるように、
1つの季節の中に丑の日が2回ある年もあります。

 

なんで2回も丑の日があるの?と思った方へ。

 

それは土用の期間というのは18日間あって、干支は12個しかないからです。

 

ちょうど2018年に丑の日が2回あるので例としてご説明します。

 

例)2018年の場合・・・
立秋   8月7日
土用期間 7月20日~8月6日(18日間)
一の丑  7月20日
二の丑  8月1日

このように最初にくる丑の日を「一の丑」といって、
次にくる丑の日を「二の丑」といいます。

 

一の丑の日については知っている方も多く、テレビやラジオなどでもたくさん取り上げられています。

 

二の丑については、知っている方も少ないですね。

 

それでも7月、8月は普通の日でも忙しいので、働いている側は二の丑だからという感覚はないのですが。

 

「今日は二の丑だからうなぎを食べに来たんですよ」なんてお客さんに言われたらビックリします。

 

それくらい二の丑は浸透していないということですよね。

 

丑の日についてのまとめ

丑の日についてご紹介させていただきました。

 

私も知らなかったことがいくつかあったのでとても勉強になりました。

 

うなぎ屋としては平賀源内さんに春、秋、冬にもうなぎを食べたほうがいいよ!
と宣伝していただきたかったのですが、

 

それは仕方がないとして・・・(笑)

 

毎年が近づいてくると、食事のご予約、持ち帰りのご注文、
地方発送のご注文が殺到して忙しく働かせていただいています。

 

食事に来たけどお店がいっぱいで入れなくて帰られるお客さんもおられます。

 

しかし、お席にも限りがございますので、ご了承ください。

 

徳右ェ門までは遠いからなかなか行くことができない方のために、
地方発送もしておりますのでそちらをご利用ください。